きょうこの勝手に応援 2001
1月9日 日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)決勝戦 明治大学対法政大学

 泣いても笑っても今日がこのチームで臨む最後の試合。インカレの決勝戦です。明治は4年生全員がベンチ入り。この7人を勝利で送りだしてあげましょう!
 試合前、一生懸命今日控えだった選手達が一つのヘルメットを囲んで何かをしていました。テーピングテープをカットして、今日リンクに上がることの出来ない選手の背番号を切り抜いていたのです。そして、そのヘルメットの持ち主は・・・キャプテン坂元。坂元、水本、加藤のヘルメットには今日出られない選手達の背番号が貼られていました。坂元のは特に派手でしたよ、宮坂くんの背番号で!

 今日のメンバー
明治
GK 35加藤 1越智
1S 66柳 40石山 16水本 33坂元 32本間
2S 19安田 47石黒 10本田 34川村 7木元
3S 11後藤 27新妻 9工藤 15森田 22曽山
4S 12秦 17飯村 18南條 2中川 23荻原

法政
GK 20片山 33福澤
1S 19千葉 13番澤 21茅森 8園田 2中田
2S 11波多野 14木村 15伊藤 7松田 34河村
3S  
4S 
(メンバー発表が聞き取れなかったため、法政の3セット目以降はどうシフトされていたかわかりません。明治は練習の組み合わせで確認しました。明治の太字は4年生です)

レフェリーは高橋。ラインズマンは根本・金入。

 試合前の明治ベンチは以外とわいわい笑顔が見えていて、変な緊張感も走っていなく、いつもの感じ。というより、いつもよりも明るいかも。前日の早稲田戦で気合いが全て抜けてしまっていないことを祈りつつ・・・。

第1ピリオド

 明治はFW3セット回し。DFは坂元・本間・川村・木元・曽山の5人で回していました。

 1:22 GK加藤がファーストシュートを抑える。 

 2:10 水本がノーマークで右サイドから持ち込んでそのままシュート。
(この後、リンクトラブルでしばし中断。リンクに穴があいたとか・・・???)

 2:35 反則 法政19 ボーディング
 このパワープレーは法政のディフェンスラインを崩すことが出来ず、法政側ブルーラインをなかなか破ることが出来なかった。やっぱり法政DFは崩せないか・・・と思っていたところに

 4:24 ゴール左サイドに走り込んでいた曽山にパスが渡り、そのままシュートを放つが、打つタイミングが遅く法政GKに正対されてしまって決められず。

 5:39 法政・千葉のシュートのリバウンドが出てしまい、走り込んだ法政・芽森にシュートを放たれるが、シュートが上に反れてピンチを逃れる。

 5:47 反則 法政19 チャージング
 この直後のフェイスオフでブルーラインから川村がシュートを放つが、やはり法政の守りをなかなか崩せず、上手く攻め込むことが出来ない。

 7:55 GK加藤が法政・千葉にノーマークに取られそうになったところを、前に出てクリアしようとしたが、千葉と交錯してしまう。そこから出たフリーのパックを危うく走り込んできていた法政の選手に叩かれそうになるが、明治DFが戻りセーフ。

 8:07 反則 明治22 インターフェアランス
 今日初めてのキルプレー。明治はかなり良い守りを見せ、この2分間はほとんど危ないシーンは無し。シュートもほとんど打たれていないはず。

 11:38 GK加藤が体勢を崩したところに、法政・芽森にパックを叩かれそうになるが、シュートが右に反れてセーフ。

 12:33 反則 明治40 ハイスティック

 13:15 明治ゴール前にルーズパックが出たところに川村がいいスライディングを見せ、ピンチを防ぐ。

 13:50 曽山が自陣でスティックを落とし、拾っている間に法政・松田にノーマークを取られそうになるが、加藤がナイスセーブ。

 14:11 水本がノーマークで切り込んでいって、ゴール右隅に押し込もうとしたが、決まらず。

 15:23 明治が先制!!! 明治1点目 G9工藤
 曽山がゴール前まで切り込んでいってシュートを放ち、法政GKが抑えきれなかったところに工藤が入り、落ち着いてパックを上に上げてゴールへ。あの場面でよく落ち着いてGKを見て決めてきました。

 15:54 明治が先制の勢いそのままに、再び法政ゴールを襲い、最後にゴール前で水本がフリーでシュートを放つが法政GKに止められる。

 17:06 反則 法政9 ホールディング
 新妻がフェンス際で粘ってPPを取ってきました。そして、このパワープレーから明治のPPがやっとまともになってきて、セットできるようになりました。

 18:50 ゴール前の川村のところに、何度もフリーでパックがでるが、決められず。ベンチに戻ってきた川村もかなり悔しそう・・・。

 19:01 反則 法政19 アンスポーツマンライクコンダクト 明治10 スラッシング
 これは相殺で5対5で試合が進みます。

 19:26 反則 法政34 ハイスティック
 またまたパワープレー。

 19:47 明治陣内にパックが来たときに、いきなりレフェリーの笛が鳴る。何かと思ったら、法政陣内で石黒が動けなくなっている。しばらくしてベンチに戻ってくるが、どうやら手を負傷した模様・・・。

 シュート数 明治13 法政9
 1ピリの印象としては、3日間で4試合こなしてきたチームとは思えないぐらい明治は走れていました。法政は・・・1つ目はいつも通りの動きを見せていましたが、2つ目以降の選手が全く目立っていなかったので、あれ、こんな感じのチームだったかしら・・・?という印象。明治のGK加藤は体勢を崩してあぶない場面はありましたけれど、厳しいシュートがきても、ほとんど動じていない様子だったので、結構安心してみていられました。

第2ピリオド

 1ピリは一度も氷に上がらなかった飯村が2ピリ開始のフェイスオフで1セットセンターとして登場。今大会中に手首を負傷したらしく、早稲田戦も途中からの出場だった模様。飯村の登場で明治は波に乗れるか?

 2:30 飯村が中央突破からミドルシュートを放つ。そのリバウンドを水本が拾い、ゴール裏を回って右サイドからシュート。飯村がそのリバウンドを再び拾うが決められず。

 2:48 ゴール右サイドのフェイスオフから川村がゴール前まで切り込みそのままシュート。リバウンドに石黒が突っ込むが法政GKにフリーズされる。

 4:40 水本がルーズパックを取って、ゴール左サイドに走り込んでいた飯村にパス。そして飯村が外す・・・。

 6:35 法政にノーマークを取られそうになったが、坂元がナイスクリアでピンチを防ぐ。
 この日の明治は法政にパックを取られても、スティックがよく出ていて、自陣ブルーラインを法政に割られても、そこでパックを奪い返す場面が多数あった。ほとんど法政は攻められなかったはず。

 8:52 反則 明治10 ホールディング

 9:16 明治待望の追加点!!! 明治2点目 G66柳
 ショートハンド、柳の得意のパターンですね。自陣ブルーラインあたりでルーズパックを拾い、そのまま一人で持ち込んで落ち着いてGKの股下を抜いてきました。

 9:16 法政タイムアウト
 その間に明治ベンチ内では、新妻がそっと腰にアイシングを入れていました。新妻の腰も限界に近づいていたんだろうなぁ・・・。

 11:09 法政・芽森と明治・川村が1対1になり、芽森にゴールを狙われそうになるが、川村がきちんとその前に抑えてきた。

 12:38 反則 明治9 スラッシング
 
 13:10 柳・水本でねばり強く法政陣内にチェックに行き、法政GKにフリーズさせる。相変わらずこの二人のキルプレーは見ていて気持ちがいいです。

 14:05 法政の厳しいシュートを加藤がナイスキー。

 そして、17:00頃から法政はほとんどアイシングで逃げる以外に何も策を打てなくなる。

 19:13 反則 法政7 ホールディングスティック

 シュート数 明治5 法政7
 手を痛めている石黒・飯村はキルプレー、パワープレーにフル出場でしたが、フェイスオフはさすがにきつかったらしく、途中から飯村の代わりに柳が、石黒の代わりに安田がフェイスオフをするようになりました。そして、攻め手を失いつつあった法政はかなり挑発的なプレーも見せていました。これが後に響かなければいいのですが・・・。

第3ピリオド

 このチームで試合をするのも本当にこのピリオドでお終いです。でも、疲れが一番出てくるのはこの3ピリ。ここを乗り越えれば・・・。

 1:54 反則 明治22 スラッシング
 法政にノーマークを取られてしまい、後ろから追いかけていた曽山がその選手のスティックをはたき落としました。この反則は致し方ないでしょう。1点取られるよりも、キルプレーの方が今日の明治なら安心してみていられます。

 4:28 GK加藤が法政の強烈なシュートをセーブ。

 5:35 法政のシュートが飯村の膝上に当たり、パックが裾からパンツの中に入ってしまいホイッスル。太股にパックの直撃を受けた飯村はかなり痛そう・・・。

 6:40 新妻が右サイドから持ち込みシュートを放ち、逆サイドを走り込んでいた後藤がリバウンドを叩く。その間にゴール裏を回った新妻が再度そのリバウンドを叩くが決まらず。

 6:48 反則 明治11 ホールディング

 7:17 反則 明治34 アンスポーツマンライクコンダクト 法政15 スラッシング
 かなり荒れてます。

 9:12 法政の選手がGK加藤のお腹に頭から突っ込んでいく・・・。反則は無かったが、加藤はかなり痛そう。

 この頃から明治は動きがちょっとずつ悪くなっていきます。ただ法政は焦りからミスを繰り返し、明治の動きの悪さをカバー・・・。

 11:44 法政のシュートがGK加藤の顔に当たる。

 12:31 反則 明治34 インターフェアランス
 今日、川村は何度反則をしたんだろう・・・。

 13:23 柳がルーズパックを拾い、ゴール前に走り込んだ水本にパスを出すが、決められず。

 16:30頃 法政がなんとこの時間からGKを上げて6人攻撃をスタートします。でも・・・

 16:40 エンプティゴール決まる! 明治3点目 G17飯村
 法政からパックを奪い取った飯村が一人で法政陣内まで持ち込み、落ち着いてゴールに流し込みました!これで優勝に一歩前進・・・。と思いきや、ここでちょっとしたハプニング。大喜びしてしまった加藤がベンチ付近まで戻ってきてガッツポーズをしてしまったため、GK交代とレフェリーに見なされてしまったのです・・・。慌てて上着を脱いで越智の登場です(苦笑)

 16:45 試合が一旦止まったところで、再び明治のGKは加藤に。そして、法政も再び6人攻撃開始です。が・・・

 16:56 再びエンプティゴール決まる!!! 明治4点目 G17飯村
 16秒前に見たシーンが再び繰り返されました。もうベンチは大騒ぎです!

 17:11 反則 法政10チャージング 明治10スラッシング
 明治陣ブルーライン上でもみあったようです。でも、これも相殺で5人対5人で試合再開。そして、法政は再び6人攻撃をします。が、ほとんどパックは明治の選手が奪い取ってしまい、アイシング(というより、みんなゴールを狙っていたはず・・・)で時間を稼ぎます。

 そして10秒前からのカウントダウンを経て・・・試合終了!スタンドからは黄色と紫紺の紙テープが投げ込まれ(って私も投げてたけど)、スティック・グローブ・ヘルメットが宙に舞い、選手達が涙でリンク上で弾けました!

シュート数 明治7 法政16(よく聞き取れなかったので、違うかもしれない)

明治大学 4(1−0,1−0,2−0)0 法政大学

 試合終了後、ゴールの周りに選手全員が集まり、涙顔の坂元キャプテンから始まって4年生全員が一言ずつご挨拶(酒飲むぞ〜とか言ってるんですよね)。そして円陣を組んで勝利の雄叫びを挙げました。その後胴上げ。藤井コーチからスタート。坂元キャプテンを皮切りに4年生全員(ちょっと加藤くんを忘れそうになってたけど・・・苦笑)。それから部長の鈴木先生。福田監督がこの場にいられなかったのが残念でした・・・。それから、リンク中央で本間くんの音頭の元、校歌の斉唱・・・。4年生に音頭を取ってもらいたかったなぁ・・・なんて思いながら泣きながら一緒に歌ってしまいました。

 本当によく明治は今日まで戦い抜きました。私は今日しか見ていませんが、1回戦以外全ての対戦相手が関東大学リーグ1部のチームだったことを考えると、それだけ厳しい試合を勝ち抜いてきたことになると思います。そして、今シーズンホントに一度も勝ったことのない早稲田にここ一番の準決勝で勝ってしまう勝負強さ。それとリーグ戦で一度、それも3ピリちょっとだけしかマスクを被らなかった4年生GK加藤くんが今大会ずっとゴールを守り続けたということですが、試合勘をよく取り戻して、最後完封まで見せてくれました。怪我をしながらも試合に出続けた飯村・石黒の主力センター二人の頑張り。そっと腰にアイシングを入れながらも最後までねばり強いプレーを見せ続けた新妻。その他の選手もホントにのびのびといいプレーをたくさん見せてくれました。今日試合に出ることが出来なかった選手達も、今日はベンチから本当によく声を出していました。

 全然まとめることが出来ませんが、本当に私は今日伊香保に行ってこの試合を観ることが出来たことを幸せに思います。本当にありがとうございました。


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